SUMMER TIME LOVE
どれくらい時間が経っただろう
一ノ瀬君はそっとあたしを離すと悲しそうに笑った。
そして、
「ごめん」
…と言った。
前に紗都が言ってた、
“真琴の事が特別なんだよ”
抱きしめられた瞬間
あたしもそう思った。
あたしは一ノ瀬君の“特別”になれたのかもって。
でも…
その後のあの悲しい瞳で違うって感じた。
あたしを見ているようで見ていない瞳。
あたしはこの日夜
なかなか寝付けなかった。