これはあなたへのラブレター

告白

あの汚くてもやもやした感情が“嫉妬”だってわかってからほんの少しだけ楽になれた気がした。



そして少しだけ積極的に純くんの隣に行けるようになった。

…まぁ純くんからしたら迷惑な話かも知れないんだけどね。


そしたらなずなも帰り道は私の背中をおしてくれて、
みなとみらいからの電車の中ではずっと純くんと2人でしゃべることができた。


―…ありがとうなずな。……それとごめんね。



長いはずの帰り道。
ずっと純くんとしゃべってだからすっごく短く感じた。


そしておっきな幸せを感じた。


やっぱり大好きなんだなぁ、って思ったら無性にこの気持ちに気づいてほしくなっちゃったわけで。
…だから今日、
告白しようとおもったんだ。



今まで何度も告白したことはあった。
でも全部メールか手紙。


告白するときだっていつもは『これで負けたら告白ね!!』という罰ゲームがきっかけだった。

…そんなきっかけがないと伝えたいと思わなかったから。



でも今回は違うの。


彼には直接伝えたい。
どうしてもこの気持ちを知ってほしい。


初めて自分で決めた告白だったんだ。



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