これはあなたへのラブレター

喧嘩





あれから1週間がたった。


推薦入試1週間前でみんながピリピリし始めているなかで

私は机の上でぐたっとしていた。

まだ悲しみが抜けなくて。


たった1週間じゃ諦められるはずがなくて…



あいかわらず廊下ですれ違うだけで、ドキドキして泣きそうになったり、

無性に会いたくなったりする
日々が続いていた。


「あきー!?次は理科室だよ??
いこうよっ」

そんな私に奈菜が声をかけてくれた。


「ん、ありがと。じゃあいこっか。」

私は立ち上がって
奈菜と一緒に歩き出した。



廊下を横にならんであるいているうちに
窓のそとから騒がしい声が聞こえてきた。



…あ、2年生だ……………………


そのなかには当然純くんもいたわけで。



私はいつの間にか足を止めて
たくさんの友達と
楽しそうにしゃべっている
純くんに見とれていた。





< 45 / 86 >

この作品をシェア

pagetop