これはあなたへのラブレター

溺れてる


「やったぁ!!!!」

2週間後。

私は高校の合格発表の
たくさんの番号のかかれたいたの前でジャンプして大喜びしていた。

あれからたくさんのことが
上手くいく。

毎日、
純くんの“大丈夫ですよ、頑張ってください”
っていう言葉を信じて

奈菜に少しずつ話しかけたりして、
そのおかげか日にひに悪口を聞く回数が少なくなった。

そして2週間たってとうとう
話をする、というまではいかないが
悪口は全くなくなった。



2週間でどれだけ純くんに救われたんだろう。


純くんの“待ってる”の一言で
私は推薦入試を頑張れた。
―…そして合格できた。

純くんの“頑張れ”の一言で
私は毎日奈菜に話しかける勇気を持てた。
―…そして今、悪口がなくなった。

たった2週間で
どれだけ純くんに感謝しなきゃいけないんだろう。



純くんの言葉は魔法みたいに
私の体に馴染んで、
たくさんの喜びをくれるんだ。


あぁ、やっぱり私には
どうしても純くんが必要なのかもしれない。


私はどうしても
純くんしか考えられないみたいで……


私はいつの間にか
自分でもびっくりするくらい
純くんに溺れていたんだ。




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