小指心
本当は大好きだから。
変な口実作ったって、君の思いは真っすぐだよ。

「はぁ・・・ひっく・・・」

気がつけば涙は乾いていて、息を飲み込んでいた。
床にじっと座って。

枯れていた想いは美しく開花して。

「・・・っ」

手の中に落ちていた涙。
やっと分かった。

シワシワの思いが輝いて、私を宙へと浮かしていった。

「・・・」

私の髪はたれていて。

唇は潤い、



「なんで・・・」



瞳は閉じていた。

混乱した解説は元に戻って整理されていた。
あからさまに幸福論なんてない、そんな風にけなしてきた。

こんな近くにあるなんて。
こんな近くにいるなんて。

「・・・」

鼓動は落ち着いてきていて。
再び涙はこぼれ落ちる。



その決意は私の様に固く、

風の様に柔らかく、

君の様に美しい。



「・・・」

私の右手と君の左手。

簡単に重ね、

痛みを優しくする。

「・・・蓮くん」

名前を連呼する度、顔が真っ赤になってしまう。

君がくれたつなぎ目を、私はしっかりと掴んでいよう。



離れないよう。

逃げないよう。

切れないよう。

燃え尽きぬよう。




ずっとずっと、永遠に。

< 202 / 250 >

この作品をシェア

pagetop