相伴って比例するイケナイ関係
「…………」
「………」
そして、秋がいなくなって私達は二人きり
気まずい、気まず過ぎる
とにかくここから今すぐに離れなくちゃ
「じゃあ、私も…」
"帰ります"そう言おうとした瞬間に、突然肩を引き寄せられて黒崎くんが私の耳元に唇を近づけて来る
「ちょ」
「昨日は楽しかったね、ゆやちゃん」
「なっ」
その台詞に一気に昨日の事が走馬灯のようによみがえって来て、身体が熱くなる
「く、黒崎くん。離れて」
「なんで?」
「秋が見てたら、困るからっ」
それに、もし他の生徒に見られてたら…想像するだけで怖い
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