トモダチ以上、コイビト未満。

『あ、もう23時過ぎてるんだねー。』

『本当だ。時間なんてすっかり忘れてたよ。』


あたしたちは気付いたら23時過ぎまでおしゃべりしていた。


『そろそろ帰る?』

『うん、そうしよっかな。遅くなりすぎちゃうと川上ん家にも悪いし。』

『あたしの家は大丈夫!!さすがにたっくんの家族も心配するよ?』

『ふふ、多分してないかな。…なんかいろいろありがとう。今日は楽しかった!!』

『こちらこそありがとう。遅くまでごめんね?』

『ううん、全然。じゃあまた明日。』

『また明日ね。気を付けて帰ってね。バイバイ!!』

『うん。おやすみ。』





緊張の糸が解けた。

嬉しさなのか
寂しさなのか

あたしの目からは涙がこぼれていた…