6 L O V E .



 「なあ、俺、変わった?」


 ほっぺを離さないくせに、きょーの顔つきは真剣。




 「うん、背高いし声も低くなったし、雰囲気違った」


 そう、小学校まで纏っていた中性的な雰囲気がまるでない。

 きょーは男らしくなったんだ。



 「そっか。ならいい」

 え?


 「てか、お前のタイプ、ウケんだけど」


 そう言って笑みをもらす、きょー。
 ほんの少しドキっとした。
 ミルクティー色に綺麗に染め上げられた、ふわゆるパーマが揺れる。


 「な、何よ、悪い!?」



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