6 L O V E .


コンビニを過ぎると、通いなれた並木道が広がる。

そういえば、先輩と初めて会ったのってこのへんだったな。

自然とニヤけてしまう。


不思議。

気持ちを伝えるって苦しいばっかりだと思ってた。

でも、今は前に進めたって気持ちが大きい。


先輩の気持ちがどうであれ、あたしの気持ちに変わりはない。






とにかく今は前を向こう。



「みーつけたっ」


「うわっ」


何事!?急に体が重くなって、前のめりに倒れていく。




「ちょ、桜ちゃん!うわあっ」


ドタッと大きな音を立ててあたしは、正確にはあたしたちは倒れた。






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