6 L O V E .



「いや、その・・・」



「ちょっと尚!どういうこと!?」



この人の彼女と思われる人と遭遇しちゃったみたい。


ホテル街のラブホ入ればよかった・・・。


ここ普通に街中だもんね。てか、彼女いたんだ・・・。



「ねえ、アンタもなんか言いなさいよ!」


ヒステリックな女の声が私の耳を劈いた。


誘ってきたのはこいつだよ!って言いたいのに。


やっぱり私は良い子ちゃんになっちゃうんだ。



「人の男に手、出してんじゃないわよっ」


「おい、詩織!」


男が止めようとしてくれたときには、遅かった。


私は思いっきり頬に平手打ちを食らった。



今までで初めてだよ、こんなこと・・・。



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