オレの忠誠心
~秘密のフィアンセ☆晴彦番外編~
な~んか、オレは中途半端だな…。
一人、夜道を歩きながら、そんな事を考えていた。
熱くなるものは何もない。
仲間はみんな、今の自分を受け入れているのに、オレはどこかで“こんなはずじゃなかった”って思ってる。
だからかな?
“ヤクザ”という世界に生きてても、あんなエネルギー溢れた佑斗さんをカッコイイと思うのは…。
トボトポと歩いていると、黒塗りの外車がクラクションを鳴らして、オレの横に止まった。
「やっぱ晴彦だった」
「ゆ、佑斗さん!」