オレの忠誠心
~秘密のフィアンセ☆晴彦番外編~
「実は…。オレ、友達の家とかを渡り歩いてるんです」
「マジで?何で?」
もっと驚くかと思ったけど、案外アッサリと佑斗さんは言った。
「両親が離婚して、どっちもに捨てられたんスよ」
「へぇ~そうなんだ」
もしかして、オレみたいな人間、意外と多いのかもな。
こんな風になる前は、考えた事もなかったけど。
「じゃあさ、オレの家へ来るか?」
「えっ!?佑斗さんの家ですか!?」
え~!?
それって、ヤクザの家だろ…?