クール×彼 Ⅲ


「…っ//////」


智佳は、オレの目を見てはっきりと『夏樹』と言った

オレの顔はみるみる赤くなる。



「な、夏樹くん!?
どうかしたのっ……んっ」

心配してオレの顔を覗き込む智佳が可愛くて、つい

キスしてしまった。


「ばーか、『夏樹』だろうが」


オレは照れ隠しに、こんな事を言ってしまった。


「~~~~~~っ」


今度は智佳の顔が真っ赤。


「今度『夏樹くん』とか言ったらバツゲームとして、またキスするから」

「………ぇ!?」


驚いた智佳の顔、可愛い。


でも、すぐに智佳は真剣な顔をして、こう言った。


「どうして、あの時以来、手も握ってくれなかったの??」


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