see you again
私は施設を飛び出して走った。
“アンタが嫌いだからに決まってんじゃん”
その言葉が頭のなかでぐるぐるまわっている。
走ってたどり着いたのはこの間のおじさんの店。
「はぁ……はぁ…」
少し息を整えて扉を開こうと取っ手を握ったがすぐに放した。
まだ朝だし開いてないかな?
そう言う考えが頭に浮かんだ。
「…帰ろう」
そう思って歩き出したとき
「どうした?」
後ろからおじさんの声がした。