嵐の如く~俺様ヤクザが愛する女~龍・乱舞編
 「……」


 シロは…俺に耳打ち。


 誰にも知られてはいけないヒミツを隠し持っていた。


 我々の復活を遂げる為に…選んだこの道。


 彼女は俺に幸運を齎す道標となる……。


 「わかった…シロ…しかし…なぜ?それを?」


 「……色々と私にも人脈があります……。それにこのままでは終りたくありません。
紅組には恩はありますが…我々を配下にした屈辱は拭いきれません」


 「そうだな…」



 俺はシロに相槌を打つ。


 御子柴組は…紅組一派の下に位置するヤクザ。


 死んだ親父から教えられるまで……紅組に忠実に仕えていた。





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