華〜ハナ〜Ⅱ【完】
「もしもし。」
『侑希、いまどこだ?』
「くつ箱?」
『…帰んのか?』
「そのつもり。今、蓮士に電話しようとしたのよ。」
『そこで待ってろ。』
ぷつっ、という音とともに電話が切れた。
…待ってろ、って言ってたわね。
送ってくれるのかしら?
最近、バイクが好きだから、少しだけ嬉しい。
風を使うと、どうしても気分が冷たいものになってしまう。
「………侑希っ!!」
あ、蓮士。
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