華〜ハナ〜Ⅱ【完】



時計を見れば、ちょうど10時だった。




「…学校行かねぇとな。」


自分勝手に言い聞かせるように呟き、準備をする。



柚も起こして城に連れていこう。






「柚、行くぞ。」



はあ。

こんなに学校に向かうのが嫌なのは久しぶりだ。



侑希のいない学校なんか何の価値もない。








「あ、蓮来たんだ。」

「おー、嘉。」



屋上に行けば、全員が揃ってる。


…こいつら、けっこう律義だな。




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