華〜ハナ〜Ⅱ【完】



夜中。

当たり前のように目が覚めた。



ケータイで明日から学校に行くことを蓮士に連絡し、浴室に向かう。





…あら?

左肩のあたりが赤い。

怪我なんかしたかしら?



私は不思議に思った。



どんなに酷く怪我をしてもすぐに治ったのに…


これも、精神状態の影響なのかしら?




真っ黒の浴槽に身を沈め、あの鳳狼にあった日の夜からのことを思い出す。




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