華〜ハナ〜Ⅱ【完】
会いたかった…
ずっと。
マスターの顔を見た瞬間、心がホッとして涙が出てきた。
「…元気だして?」
「……ん。」
そう答えるものの、涙が止まらない。
私が涙を見せるのは、マスターだけ。
「落ち着いた?」
くるくる回る椅子に座るマスターの膝の上に乗せられ、ふわふわした感覚に陥る。
…眠たくなってきた。
「マスター、眠たいわ……」
「そう?まだ夜だよ。」
「習慣が…変わっちゃったの。」
「そっか。」
そう話しをし、私たちは同じベッドにもぐった。
マスターがいると安心する……。