華〜ハナ〜Ⅱ【完】


会いたかった…

ずっと。



マスターの顔を見た瞬間、心がホッとして涙が出てきた。



「…元気だして?」

「……ん。」


そう答えるものの、涙が止まらない。



私が涙を見せるのは、マスターだけ。







「落ち着いた?」


くるくる回る椅子に座るマスターの膝の上に乗せられ、ふわふわした感覚に陥る。



…眠たくなってきた。



「マスター、眠たいわ……」

「そう?まだ夜だよ。」

「習慣が…変わっちゃったの。」

「そっか。」



そう話しをし、私たちは同じベッドにもぐった。


マスターがいると安心する……。




< 51 / 305 >

この作品をシェア

pagetop