華〜ハナ〜Ⅱ【完】
「侑希ちゃん、ありがとう。」
嘉も…なんでいかないの?
「李玖は、きっと大丈夫。何も分からないような馬鹿だったら幹部にはなれないから。」
サラッと言うわね…
「俺達は城に戻ろう。紅蛇を潰す計画を立てなきゃ。」
本当にそれで、いいの…?
李玖のことはほったらかし?
「侑希、心配ない。李玖は夜になれば帰ってくるよ。」
………なんだか、腑に落ちない。
「……………。」
私がむずかしい顔をしていたからだろうか。
蓮士も口を開いた。
「李玖は多分墓に行ってる。」