まあるい固体の上で【詩集】
未練がましい春のある日




満天の星空は見たくないです


咲き誇る桜は見たくないです


放課後の運動場を見たくないです



あなたを、見たくないです


ごめんなさい
ちょっと嘘をついてしまいました。

ほんとはあなたを見るのが怖いです


以前とは必ず違う
恐らくその冷たい目を見るのが怖いから



気付いてるでしょう?
私のこと


気付いてもどうでもいいのでしょう?
私の気持ちなど



当たり前だった携帯のランプが光る度に、
星や桜やあの広場を見る度に、

私は思い出してしまうのです



親友になんかなれるはずがないのに

あんな終わり方はないでしょう?
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