ウサギとヒツジと時々オオカミ!?


「和也ー!!」


「ぇ?」



ガチャッ!!!!



一階の方から声がしたかと思ったら、吉川君の部屋のドアが急に開いた。
私はビックリしちゃって固まってしまった。



「何だよクソ親父…」


「やっぱり女の子……」


「こ、こんにちわ…お邪魔してます」



吉川君のお父さん…って、私吉川君と抱き締め合ってるまんま!?!?


吉川君はお父さんが来たっていうのに離れ様とはしなくて、私はちょこっと吉川君を押して離れた。


吉川君のお父さん…何か私見て固まってる。



「可愛いなーやっぱり」


「はぁ!?見んな!!」


「和也が女の子連れてくるなんて初めてじゃないかー」



な、何か気さくなお父さんみたい…



「彼女?」


「そうだよ」


「お前には、聞いてない!彼女かい?」


「は、はい!!」



吉川君のお父さんは、私ににっこーって笑いながら話し掛けてきた。
私は、答えると立ち上がって



「室井…優美です。あの…」


「優美ちゃんかー」



可愛いねー何て言いながら、私の頭を撫でるお父さん。



< 141 / 186 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop