ウサギとヒツジと時々オオカミ!?


声を掛けようとした…。
でも、話した事がなかったから話し掛けられずに通り過ぎ様とした時



「ぁ、あの!!」


「…………ッッ!?」



周りを見渡しながら優美を見た。
俺……だよな?

優美の方から大きめの声で呼び止められ、心臓が今までに感じた事がない程飛び跳ねた。



「同じクラスの室井です…」



知ってるよ…



「初めて話して、こんな事おかしいって思ったんだけど……」



優美は、ランドセルからゴソゴソと何か出そうとしてるみたいだった。



「これ…あの……」



出された物に、俺は目を見開いた。



俺が優美に貰いたかった物。



「吉川君の事ずっと好きで……付き合うとかじゃなくて、気持ち伝えたくて」



少し震えてる様に見える。
俺も同じか…


チョコを受け取ろうとした時、同じクラスのやつらが集団でこっちに来るのが見えた。



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