ジュリアン




浴槽内に浮かぶ斑の紅
白い床が紅に染まる

ゆっくり、だけど確実。

紅は時間と比例して面積を増す
同時に強くなる、独特な臭い。


そう、血液。


くすんだグレーのナイフに滲むワインレッド
「綺麗なものね・・・」と、冷静に呟く私。

口を動かすと、溢れる私の血。
指でなぞると微かに濡れる


「 綺麗だね 」


そう言ったのは彼
私を見下ろして微笑んでいる



嗚呼、神様。



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