殺人カメラ
「ちっ…」
男の人は走って逃げていった。
「…大丈夫ですか?」
「はい…」
見るとそれは私と同じ学校の制服を着た男の子だった。
「あれ…美里さん?」
「私の名前…何で知ってるんですか」
暗くてよく見えなかったが、どこかで見たような顔だった。
「…」
ただ微笑むだけ。
「どこかで会いましたっけ?」
「会っていますよ…ごく最近に」
「えっ…」
「では、用事がありますのでお気をつけて」
そう言うと彼は闇に消えた
「…一体どこで会ったんだろ…」