殺人カメラ


「ちっ…」

男の人は走って逃げていった。

「…大丈夫ですか?」

「はい…」

見るとそれは私と同じ学校の制服を着た男の子だった。

「あれ…美里さん?」

「私の名前…何で知ってるんですか」

暗くてよく見えなかったが、どこかで見たような顔だった。

「…」

ただ微笑むだけ。

「どこかで会いましたっけ?」

「会っていますよ…ごく最近に」

「えっ…」

「では、用事がありますのでお気をつけて」

そう言うと彼は闇に消えた

「…一体どこで会ったんだろ…」



< 30 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop