最後の贈り物

突然の告白


朝、空を見上げると、雲がないきれいな空だった。


まるで、この空が今の私の気持ちを照らすかのように。


「真綾?ねぇ、聞いてる?」

「え?あ・・・・ごめん・・。聞いてなかった。」


昨日のことがあまりにもショックで、立ち直れなかった。

「・・真綾、昨日何かあった?」




昨日の放課後に図書室であったことをメグに全て話した。



「そんなことがあったんだ・・・。やっぱ遊び人って言われてるだけあるね。でもあの桂木に、よくそんなこと言ったよね。真綾えらいっ!!!」



そう言われてみれば、最初は何かされるんじゃないかってすごく怖かったけど・・・



今思ったらすごい勇気いることしたよね・・・。


「真綾ちゃん!」


ん・・・?


芦木優(アシキユウ)ちゃんだっけ・・・・?



あんまし話したことのない子だけど・・・・


どうしたんだろう・・・・




何かあったのかなぁ?


「E組の桂木って子が真綾ちゃんに用事があるって・・・なんか呼んでるよ?」





・・・え?



メグと二人で目を大きくして顔を見合わせた。




どうしよう・・・



次こそはほんとに殴られる!!!!!
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