わたしがアリスだった頃。
プロローグ
…ひとり。
わたしは、ひとりなの。
みぃんな…わたしがキライ。
さびしくなんてないわ?
だってわたしはよわくなんかないのよ。
あいつらみたいに“なかま”をつくるようなやつらとはちがって。
「ミャァ…」
少女の足に黒猫がすりよってきた。
それを抱き上げ、少女は何処か寂しそうに…
空のない空
を見上げていた。
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