ミルクココア

カラオケ



伊部さんの事
を忘れかけた
頃のある日。



親友の
村田 美沙
からのカラオケ
のお誘い。


あたし達の通学路
には、カラオケbox
があり、

たまり場となっていて
土日・祝日は、必ず
うちらの学校の生徒
がいる。


美沙のアパート
はちょうど
カラオケboxの裏だ。


家から、美沙の
家まで5分とちょっと。


美沙とあたしは
よく、このカラオケ
boxに現れる。



近くと言う事も
あり、相手が
美沙と言う事も
あり、長い髪は
アイロンをするわけ
でも、綺麗に巻く
わけでもなく、
高い位置で簡単に
束ねてた。

てきとーなTシャツ
の上にプージャを
羽織ると、同じく
ジャージを履いた。


くまさんの財布に
1000円札と
100円玉を7枚
カラオケ屋の会員ショを
入れ首からかけた。


あっ!
携帯。
慌てて、階段を
駆け上がり、机に
置いてある、ゴテゴテ
のデカいキモカワ
ユルカワなストラップ
がついた、異様に重い
携帯をポケットに入れ


真冬にも関わらず、
スリッパを履き、
美沙の家まで
行った。
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