初恋~First Love~


「鏡花、あたし上月君に告ろうと思うんだ」

夏は過ぎ、少し肌寒くなった季節に、智明はベランダであたしに言った。


「最近さ、上月君とも普通に話せるようになったしさ。
望みがないわけでもないじゃない!?」


「あ、うん。
そうだね」



智明が夏輝に告白する。

「だから、応援してね!
鏡花上月君と仲良いし!」



「うん、もちろんだよ」


そう言ったけど、
なぜだろう。

みあかの時のように、純粋に応援できない。

がんばれって思えない…


どうして?


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