大嫌いなアイツ
「あんたにあたしの
 気持ちが分かんの?
 セフレでもあたしを大事に
 してくれてたのに。
 好きだったのに…。」

「でも。
 それなら正々堂々と
 すれば良かったじゃない。
 龍司は…っ。
 死ぬとこだったんですよ!!」



もう嫌。



あたし…龍司を守りたい。



何が何でも守るから。



「そう。
 だから何?」

「え。」

「龍司にケガさせようなんて
 思ってなかった。
 龍司から向かって来た
 んだからね。」



え…。



龍司から?



「あたしはただ交渉に
 来ただけ。
 ケガしたのは自分の
 せいでしょ?」

「あなた…そんなこと
 言えるんだ。
 好きな人ケガさせといて。
 殺しかけといて…。
 最低。」

「最低?
 笑わせてくれるわね。」



あたしの中で糸が
切れた。



バシっ!!!!!!!!



「痛っ。」

「ふざけないでっ!!
 アンタ最低よっ!!!!!」




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