大嫌いなアイツ
「でも…。
 優子はそれでいいの?」

「…うん。
 あたしも疲れちゃった。
 それに…これ以上龍司を
 傷つけたくない。」



これが本音。



疲れたっていうのは
うそ。



ほんとはもっと一緒に
いたい。



龍司。



あなたもそう思うでしょ?



あたしと別れたほうが
いいって…。



そう…言ってくれるよね。



「優子っ!!」

「何…っ!?」



龍司の目が…覚めた。



「龍司っ!!」

「ゆ…うこ。」



神様。



ありがとう。



龍司を助けてくれて
ありがとう。



「先生呼ぶからねっ。」



あたしは龍司の手を
握った。




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