大嫌いなアイツ
俺は病室に戻った。



「はぁ…。」



心にぽっかり穴が
開いた。



「スースーする…。」



笑える。



あんなに必死に伝えたのに。



もう…隣に優子はいない。



「宮下…優子。」



俺が最初で最後に
愛した女。



俺はもう誰も好きに
なんねぇと思う。



きっと死ぬまで…。



優子を想い続けると
思う。



こんなヤツでごめんな?



でもそれくらいに
好きなんだよ。



寝よ。



寝て…忘れたい。



俺は優子を想いながら
眠りに落ちた。




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