裏生徒会部



「疲れましたね~」

「うん。でも楽しかったかも」


ケーキを完売した私達は片付けを済ませ、教室へと入っていた。

双子ちゃんは家の手伝いがある、と家に帰っていき、凪さんも同じく帰った。

柊也はいつの間にかいなくなっていたため、悠くんは「サボり」と少々怒っている。


「静音先輩もいりますか?」


先程から食べていたチョコを一粒、私へと差し出す。

それを受け取り、口へとふくんだのだが…


「な、なにこれ…」


苦い。

ビターとかそういうのじゃない苦さ。


「お酒入りのチョコです…苦手でした?」


頷く。

口の中はとりあえず苦さでいっぱいだ。

「美味しいんだけどなぁ」と呟きながらパクパク食べる悠くん。


「口直ししたい…」

「口直しですか。あ、飲み物買ってきますよ。何がいいですか?」

「自分で行くからいいよ」

「遠慮しないでくださいよ。俺、行きますから」


悠くんって親切だ、と思えてきた。

あの時は警戒心が高まっていたけど。

< 268 / 739 >

この作品をシェア

pagetop