裏生徒会部


パンフレットをテーブルの上に置いたのだが、滑り、小棚の下へとはいってしまった。

手を隙間にいれ、触れたものを掴み出す。

掴みだしたものはパンフレットではなく、写真だった。


「これ……どうして…」


その写真に写っていたのは、私だ。

正面でもなく、写真を撮るには不自然な方向から撮られているようにみえる。

なんでこんなところに私の写真があるんだろう…。

ガチャッと音がし、とっさに写真をクッションの下へと隠す。


「どうしたんですか?」

「い、いや。パンフレットがこの下に滑ってはいっちゃって…」

「あぁっそこに置いてたパンフレットですね。大丈夫ですよ後で取りますから」


テーブルの上に紅茶を置く。

とてもいい香りがする紅茶だ。

柚希ちゃんは私が先程まで座っていた場所に座る。


「さぁどうぞ、飲んでみて下さい♪」


写真のことが少し気にかかるけど、とりあえず勧められている紅茶を飲もう。

話はあとで聞いてみればいいよね。


「うん。いただきます…」


少し息を吹きかけ、一口飲む。

香りがいい上に飲みやすくて美味しい。


「どうですか?」

「うん……おいし…い……」


頭がふわふわする。

なぜか急に眠気に襲われ、自然と瞼が閉じていく。

意識が遠のく中で、柚希ちゃんの声が聞こえた気がした。


「せん……は……しが…もっ………ま…」



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