《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
しばらくしてから柊弥に
そんな心配してたことを
打ち明けたら、柊弥は大口
開けてハハハッて笑ってたっけ。



『んなわけないだろ。

ずっと聞きたくてウズウズ
してた言葉が聞けて、
大喜びしてるくらいだよ』



柊弥自身も話せてスッキリ
したのか、すがすがしい
顔でそんなことを言って。




――指示を待つあたしに、
柊弥はデスクから取り
出した1枚の紙を手渡した。



受け取ってみるとB5
サイズのその紙には、
会社の名前と簡単な
地図が書いてある。



「マルオカ不動産……?

なんですか、これ?」



「今後店舗を増やしてく
場合の、めぼしい物件の
資料を頼んであるんだよ。

挨拶を兼ねて、直接取りに
行って欲しいんだ」



「え………?」
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