君がいれば・・・②
シンの腕が伸びて瀬奈を抱き寄せる。


「会いたかったよ」



シンと会うのは1ヶ月ぶり。



頭の上でシンの声がして瀬奈は顔が見たくて上を向いた。



「わたしも会いたかった」


リビングに入ると熱いキスが待っていた。



1ヶ月の時間は永遠にも思われた。


毎日のように電話で話をしていても顔が見えない事でさびしくなる。



「シン、食事は済ませた?」



やっとシンの腕から開放されると腫れた唇を意識しながら聞いた。



唇に手が行くとシンが笑った。



「激しすぎたみたいだね?」



「もう……」



瀬奈の頬がピンク色に染まった。



シンが瀬奈を見て微笑む。



瀬奈の甘いキスについ夢中になってしまった。


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