君がいれば・・・②
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「この具を和えて下さい」



家政婦に言われて瀬奈は返事をして和えた。



言われるままに人形のように手を動かした。



こんな調子で1ヶ月間やっていけるのかな……。



心がくじけそうになる。



「セナさん!かき混ぜ過ぎです もういいですから」



家政婦にボウルを取られる始末だ。




インターフォンが鳴った。



時計を見るともうすぐ7時になろうとしていた。



シンだ!



ようやくシンと会えると笑顔になった。



わたしを横目に家政婦は急いで玄関に向かう。



自分が来た時には勝手に入って来なさいって感じだったのに。



やっぱり家政婦さんにでさえ歓迎されていないんだ……。




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