君がいれば・・・②
「おいしい?」


瀬奈が茶碗蒸しを食べているシンに聞く。



「おいしいよ 韓国料理みたいに刺激が強いものではないから胃に優しいって感じだね」



熱々の茶碗蒸しがお気に召したようだ。



日本料理店の個室でおいしい料理に舌鼓を打っていた。



「シン……」



「なんだい?」



「わたしの仕事の事なんだけど……」


なんとなく話しづらい。



「聞いたんだね?」


自分が瀬奈を心配しているという事は分かって欲しい。


「うん……」


言葉を切ると一呼吸入れて口を開いた。



「わたし……デパートやめて韓国にいく」


「セナ?」


シンの箸が止まった。



「セナ、本気で言ってるのか?」



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