君がいれば・・・②

迷子

「なぜすぐに言わない!?」


シンが家政婦を冷たく見据える。



「心配はしていますが、ふらふらと街を散策されているのかと思いまして」



「市場へ行ったのは何回目なんだ?道は分かっているのか?」



真面目な瀬奈だからふらふらと街を散策するはずがない。



「はい わたしと一緒に2回行きました」



「何かあったのだろうか……」



心配で不安になる。



「市場へ行ってくる」



「シン様、それはだめです ファンに見つかったりでもしたら大変な事になります」



「キムさんはセナの事が心配じゃないのか?彼女は勝手にふらふつく子じゃない!」



シンは玄関に向かった。




市場へは車なら5分で着く。



シンははやる気持ちを抑えられない。



セナ、何かあったのか?





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