君がいれば・・・②

痛み

「シン、今良いか？ハジンとドヨンが話があるそうだ」



寝室から出てきたシンはドアを静かに閉めたところだった。



「ハジンとドヨンが？わかった　兄貴、呼んで」



そう言うとパーコレーターにコーヒーの粉をセットした。






広いリビングルームにコーヒーの香りが漂う。



シンは自ら４人分のコーヒーをカップに用意してキッチンから出てきた。



「セナ様の具合はいかがですか？」



ドヨンが開口一番の言葉が瀬奈を気にかけたものだった。



「病院では過呼吸という診断だったよ　風邪気味と疲れで身体が参っているらしい」



シンが医者の診断を口にした。



「ハジン、話って何だ？」



ジフンが腕時計を見るために袖をめくり眉を寄せてからハジンに聞く。



お昼にはスタジオ入りをしなくてはならない。



ジフンは今日一日休めるように監督に掛け合ったが撮影が遅れていて無理だと言われたのだ。



「話があるのは私です」


ドヨンが言った。




< 199 / 256 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop