君がいれば・・・②
医者を送り出してからベッドルームに戻ってくると、瀬奈は小さな寝息を立てて眠っていた。



風邪ではなく知恵熱のような精神的なものだそうだ。



可哀想な事をしたな……。


ごめん……セナ。


自分と付き合っていく以上、こんな事がまた起こらないとも限らない。


ボディーガードを増やすか……。




ベッドの端に腰をかけると瀬奈の額に手を置いた。



先ほどと同じようにまだ熱をもっているのが分かる。



シンは洗面所へ行きタオルを濡らす。



真冬の水道水は手がしびれるほど冷たい。



とりあえず頭を冷やそうとシンは考えたのだ。



タオルがたっぷり冷たい水に濡れると絞り瀬奈の元へ戻った。



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