君がいれば・・・②
「瀬奈ちゃん?どうしたの?」



響子はメロンと果物ナイフを台に置くと、今にも倒れそうな瀬奈の肩を支えた。



「す、すみ……ません……はぁ……っ……」



目の前が真っ暗で、意識を失いそうになる。



「瀬奈ちゃん!?誰か!誰か来て!」



響子の叫び声にちょうど通りかかった葉山がいち早く駆けつけた。



「どうしたんだ!?」



「部長!瀬奈ちゃんが急におかしくなって」



ぐったりと響子の肩に頭を預けて意識を失ってしまった瀬奈。



「医務室に連れて行こう!」



葉山は瀬奈の膝の後ろに腕を差し入れて抱き上げた。



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