不器用だけど俺、
you.


いつものように同じ場所で時間を潰す。


そしていつものように君を見つめる。



そして今日も君にアピールする。





「お疲れー」


「またおまえかよ」


「いいじゃん、ダメ?」


はぁ…

いつものようにため息を付く君。



決してダメなんて言わないんだ。


「いつになったら付き合ってくれるのー?」


そう、あたしはつい先日この人のバイト先に客として来た。


そして、一目惚れした。


いつもバイト先に来ては、終わるまで待って上がる時間に従業員出入口に行く。




それがここ最近の日課。



そんなあたし日比野綾(23)。



彼は桜井直哉(21)。


あたしの方が年上だけど一目惚れしてしまったんだからそんなことどうだっていい。



< 1 / 5 >

この作品をシェア

pagetop