君と桜と


だから、だから伝えたい。


「私だって・・・


隆司が元気じゃなきゃ嫌だからねっ


何か悩みがあったら相談じゃんじゃん受け付けるから!




奈緒は微かに速くなった鼓動を鎮めようと、上を向いて目をつぶった。



一つ大きく深呼吸してから目を開く。



・・・隆司は、親友だもん。」



言えた。ちゃんと、言えた。



今度は偽りの笑顔なんかじゃなく、心から笑って言うことができた。




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