・・・Stardust・・・



真っ白なパレットの上に
色を乗せてゆく。



好きな色を
チューブから出して

時には

色と色を混ぜ合わせて
違う色を作ってみたり。



カラフルなパレットは
色の無かった景色に
彩りを与える。



同時に



色を塗り替える度に
筆を洗う水は
たくさんの色で濁ってゆく。



いろんな色が塗られて

描く画面が
キレイになればなるほど

色を出す
パレットの範囲は狭くなり

淀んでいってしまう水。



どこかで一回手を止めて
汚れたパレットを洗わなきゃ

色は
どんどん混ざりあい

くすんで
キレイな色は作れなくなる。



どこかで一回手を止めて
汚れた水をくみかえなきゃ

色が
筆を伝ってしまい

キレイなハズの色を
違うモノへと変えてしまう。



汚れてしまったら
綺麗に洗い流して…。



そんなふうにして

キレイな色だけで
描けてゆけたら

途中で
描くコトを“止めたい”だなんて

筆を折らずにいられたのかな…。



もう見たくも無いと
キャンパスをたたんで

画用紙を引き裂かずにすんだのかな…。



それとも

陰や渋みを描きたい時に

“汚い”と感じてしまう色も
時には必要なんだと

気づけたのなら

もっと立体的に
描きたかったモノを
描き出せていたのかな??



もう一度
筆を手にとって

たたんでしまったキャンパスを
ひらいて

真っ直ぐに向き合えたなら

破いてしまった画面さへ
張り直して

“コラージュ”なんて
笑って味がでたと
誇れるのかな…。



たった一つの
あたしだけのオリジナル。



額に飾って発表できるくらいの
そんな作品に
仕上げるコトが
できるのかな…。



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