Dear...xxx
別れと出会い

56分の1


「好きやったけどなんか違った」

夏の始まりの6月、付き合っていた
竜に告げられてえりの恋は終わった。

「なんかちがった…か。上手い言い訳。」

そう強がりながらも振られたことが
一回もなかったえりにとっては結構
きつい一言やった。竜のことも
普通に好きやったし、ちゃんと
真剣に向き合ってるつもりやった。

今まで男という存在に執着したことは
なかったけど、一人が嫌いで色んな
男と色んな関係を持ってきた。

でも竜は他の男とは違う気がして
一途になれた気がしていた。

「せっかく一途なったったのに…
えり振るとかいぃ根性やわ。」

「えりも色んな男振ってきたやん!
それと一緒やって~。恨むんやったら
自分のしてきたこと恨みや(笑)」

そうからかってきたんは中学の
時からの一番の親友の飛鳥。

「そんなん解ってるけどさ~…」

解ってるけど、心に穴が空いた感じ。



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