【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「ねえ、陽菜子達の組み手を見せ物にして、文化祭のイベントにすれば?」


戦いの後のやり取りをしている私達に影兄がニコニコと言う。


「あー、それ、いいかもな!お前らの戦い方って綺麗だからお金取れるレベルだと思う」


私達の戦いの後に練習してたであろう龍兄までその手を止めてそんなことを言う。


「ほーう、成る程。庶民は凄いことを思いつくもんだ」


ちょ、ふざけんな俺様!感心してんな!やってられっかコラ!


「あんたらと文化祭二日間やり合ったら、私も春風も死ぬわ!」


「まぁ、春風は手加減して相手してやるが、ひよこには本気だろうからな、全員」


ま、ま、マジかー!しかもこの人やる気満々だな。楽しそうに笑ってやがる。


「さて、ビッグイベントが決まったことだし、もやもやがなくなってすっきりした。飯が食いたい」


「今調度夕飯出来たから、皆川君も春風も食べて行きなー」


やっぱり俺様な皆川会長にニコニコの影兄。何だ、妹が文化祭で本物の病院送りになってもいいのか!?私の周りはクレイジー野郎しかいないのかっ!くそっ!
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