【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
Disk number【3】

俺様、甘々を求めてる。

「はー、寒っ!指が痛い」


12月というものは嫌いだ。クリスマスシーズンになると特に。寒いし痛いし、リア充企画が目白押しだし。


吐いた白い息がふわふわーっと空に消えていく様が、なんだか私の理想が消えたあの瞬間と似てる。


私だって、高校生になったら、リア充する予定だったのに……!


「石葉の姐さんんん!おはようございます!今日も見目麗しゅうごぜーやす!」


「いい加減敬語止めろ!敬語もツッコミどころ満載だし!ってか、あんたら2年だろ!年上だろ!先輩だろぉぉ!?」


今月の頭にやった生徒会攻防戦で、私が一人で全員締めちまったせいで、この学校では、私はこんな扱いである。


夢に見ていたリア充生活なんか……とほほ。現実辛すぎる。涙ちょちょぎれるわ。
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