【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
中学校の時に抱いてた私の普通の女子高生ライフはどこへやら。


男子には崇拝され、数少ない女子のギャル共には怖がられ、私は何故かこの学年のドンだ。


「ねえねえー、知ってるう?石葉さんってぇ『タマ取りの石葉』って呼ばれてるらしいんだよ」


「何それぇ。タマって命ぃ?超怖いんですけどぉ」


おいコラ馬鹿ギャル共。聞こえてるぞ悪口だだ漏れだぞ。

しかもタマってのは命じゃなくて、あっちの方だと思……うげ、思い出しちまった。


「そういえば石葉さんがヤンキー達のトップになったあの大会、誰か病院送りになったらしいしぃ!」


まあそりゃそうだ。イチモツに全力の突きが入ったわけだし。


「怖いよねえひーちゃん。幼なじみの俺もあんな可愛くても手出せないよぉ」


怖いとか失礼だな……って、今の低い声はもしや。


「ヤダー春風君!ウケるんだけどヤバくね!?」


やっぱり春風か。っていうかなんで春風が一緒になって悪口言ってんだよ!


春風はあのキャラと濃いけどまあまあなその顔でギャル共にも大人気。


普通幼なじみの私の悪口とか、注意するもんじゃないの?まあ、気にしないけど。
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