不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「話がある」


「話……?」


「あぁ」


「……う、うん。分かった!!」


慌てて立ち上がった時、ようやく周りの視線に気がついた。


この学校のナンバー1と2が言い争っているとなれば、注目を集めるのも無理はない。


その真ん中にいたあたしは、女子から敵意丸出しの視線を注がれていた。


うぅ……怖すぎる……。



「花音!!そんな奴の話なんて聞く必要ないだろ!!」


智也は眉間にシワを寄せると、あたしを引き止めるように腕をぎゅっと掴んだ。


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